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MSRのワンポールテント「フロントレンジ」は自転車まるごと収納可能!購入レビュー

軽量コンパクト、キャンプギアの盗難防止で選んだMSRフロントレンジ

キャンプブームでソロキャンプやファミリーキャンプなどキャンプ場が賑わいを見せる中で嫌なニュースをたびたび見かけます。

それは「キャンプギアの盗難」。寝ている間に外に置いておいたチェアやテーブル、ランタンなど高級キャンプギアが盗まれていたというもの。

ブームの裏でメルカリなどでのキャンプギアの高額取引も多く、もしかすると転売目的の盗難が多いのかもしれません。車で来ている人なら車内に大事なものは入れてからテントで宿泊するのが良いと思うのですが、私はソロキャンプ派さらに自転車キャンプが好き。

そうなると軽量コンパクトになると自然と高額のギアを持ち歩くことになります。さらに自転車を買い替えるので自転車の保管まで考えればいけなくなります。

これからも自転車でのソロキャンを楽しむことを考え、テントの新調をすることにしました。

自転車キャンプに使う軽量コンパクトなテントは

真冬のキャンプは緊急事態にも備えて車で行くことにしているので、自転車でのキャンプは春~秋の3シーズンで考えています。

焚き火なども楽しみたいのでベストはコットン混紡生地のTC素材を使うことですが、火の粉には強いですが重くなります。小型のワンポール「パンダTC+」でも本体だけで4kgオーバー自転車で積むのはかなり厳しい。

いくつかテントを買ったなりに思うには「自転車でのキャンプには2kg以下」を目安にしたいところ。自転車のどの部分にテントを積むかにもよりますが、重量が増えるのはやはり避けたいです。

先日まで使っていた「DODのライダーズワンポールテント」は2.6kg、NaturehikeのMongar2で2.2kgでした。

コンパクトなテントになると室内が狭くなるので雨が降ってきたときのためにタープが必要になったり、ギアの保管がテントの外や前室になったりします。

Mongar2はタイヤを外せばテント内に自転車を置くことができますがテントが汚れるしいろいろ面倒でした。

いろいろ悩んで一番良いなと思ってたのがmont-bellのステラリッジ2。

mont-bell ステラリッジ2

  • 登山にも使える4シーズン2人用テント
  • ペグなど含めて1.43kg
  • レインフライは別売りなので買い替えが可能、長期使用できる
  • 設営も簡単でダブルウォールで結露もしにくい

これはもう買う直前まで行ったのですが、食事などの生活空間というのがほとんどありませんので、自転車の保管や調理などのことを考えるとタープを持っていく必要があると考えました。

テントとタープを小川張りしてタープ下に自転車を置いてテント泊する感じです(それでも盗難のリスクはありますが)。

そうなるとタープの重量がテントにプラスされるので、持っているmont-bellの軽量タープ「ミニタープHX」でも640gを足す必要が…となると結局2kgになってしまいます。

自転車野ざらしでテント泊して翌朝起きたら自転車が無い!なんて嫌だなぁ、など。

他にもmont-bellならクロノスドーム、ニーモのタニ 2P(NM-TN-2P)、MSRのハバハバNXなども検討しましたが同じような部分で購入には至らず。

自転車の納期が遅れてることもあり夏までにはテント新調はしたいと思っていたのですが、ある日何気なく見ていたキャンプ動画で良さそうなものを見つけました。

軽量素材でできた大きめのワンポールテントです。

軽量素材の大型ワンポールテントという選択肢があった

そのテントは以前ゆるキャンで見かけたことがあったブランド。志摩リンのおじいちゃんは2人用の Locus Gear Khufu HBですが、見つけた動画は4人用のKhafra Sil(カフラシル)です。

Khafra Sil

  • 幅280cm x 奥行き280cm x 高さ170cmの四角いワンポールテント
  • 収納時サイズ:長さ30cm x 直径12cm
  • 重さ838g(スタッフサック込、ペグ、ポール除く)
  • 30デニールのリップストップナイロンにシリコンコーティングを施したシルナイロン
  • トップ部分など高負荷の場所には補強した生地やダイニーマ® クロスを使用

ワンポールテントはすでに使っていましたが、いわゆる「トンガリ屋根」「三角テント」といわれるもの。

ワンポールテントにはDODのワンポールテントもそうでしたが五角形のもの、六角形のもの、そして四角形のものなどがありますが、私は四角形をおすすめします。

五角形はペグダウンの位置決めがものすごく難しく、五角形がいびつになったりするのがちょっとストレスだったので。

設営は設置部分をペグで固定し中央にポールを立てれば完成という簡単さ、頂上部分にしっかりと通気のための換気口があればストーブやガス調理などを持ち込むこともできますし(一酸化炭素中毒には注意です)。タープがなくても生活できます。

そして立ち姿が美しい…オトナのキャンプって感じがしますよね。

素晴らしいのはその重量、838g(スタッフサック込、ペグ、ポール除く)。ペグはアルミペグなので非常に軽いですし、センターに立てるポールはカーボン製の190gほどのものを持っているので総重量は1kgを少し越えるだけに抑えられます。

と、非常に気に入ったのでこれも購入ボタンを押すところまでいったのですが、これも引き止めることになります。

それは「トップにタープ連結などに使えるトップループが付属していない」ということ。

写真はDD Pyramid Tentですが、トップに見えてる黒い紐のようなものがループになっています。

ここにロープを結びつけ木の枝などから吊ればポールがいらない「ノーポールテント」として設営ができますし、雨の日などにはタープ連結することも可能、たたむときはここをペグダウンし、設置側から巻いていけばキレイにたたむことができる「魔法のループ」。

DODのライダーズワンポールテントは私の持っていた初期型はついていたのですがそれ以降は無くなったようです。

タープをつけるための連結具はいくつか売っていますが、ぶら下げたりはできないのですよね。

やっぱりだめかと思いつつさらに探すこと数日、ついにええもん、発見。

MSRのワンポールテント「フロントレンジ」が良い!

登山をする方ならよくご存知かと思うのですが、MSRというブランドがあります。

MSRとは

  • Mountain Safety Researchの略で「登山者の安全を守る」をコンセプトにしたブランド
  • 高機能コンパクトモデルのテントが得意、価格はやや高め
  • 1969年創業でテント以外にも登山やキャンプのギア多い

そんなMSRが2020年春に発売したのが大型軽量のワンポールテント「フロントレンジ」です。

MSRフロントレンジ

  • 幅274cm x 奥行き274cm x 高さ1.62cmの四角いワンポールテント
  • 収納時サイズ:長さ30cm x 直径13cm
  • 重さ740g(ペグ、ポール除く)
  • 30D リップストップナイロン 耐水圧1,200mmエクストリームシールドポリウレタン&コーティング
  • 耐水性の高い縫製によってシームテープが無く、剥離などのトラブルが起きない

ポールを200g程度に抑えられるので総重量はペグを含んでも1kgくらいにできます。ケメコのカーボンポールは縮めているときは45cm程度になるので、このテント自体もそのサイズでたためば収納も非常に楽になります。

そう、カフラシルになかった頂上部分のループもMSRフロントレンジにはあるんですよ。

森の中ならノーポールテント、長期滞在などならタープの連結などもできるのでこのループは本当に欲しかった。

換気口も広いのでガスストーブなども使えそうだし、なんといっても軽量なのが自転車キャンプには非常に助かる。

30cm×13cmで収納できるなら自転車のフロントバッグの中に収まりそうだし自転車の左右バランスにも影響がなさそう。

カラーはオレンジとグリーンがあったので、グリーンをチョイスしました。

そして、記事の最初の方に書いたキャンプギアの盗難の件もこのテントなら解決できそうなのです。

大事なものはテント内に入れて寝る、が大事

最近の自転車キャンプでは自転車をテントの近くの木などにチェーンで固定して寝ることにしています。

自転車のサイズなどにもよりますが、自転車の長さは前後輪タイヤの端から端までで160~170センチくらいのものが多いと思います。

小さなテントでは入りませんが、MSRのフロントレンジは274cmの正方形なので十分な余裕でテント内に入れることができます。また、自転車に積み込むバッグ類も同じようにテント内に入れてしまうことができるのです。

大事なものはテントの中に入れて「目の届く」場所に置いておくのが大事ですし、ソロキャンプのときはトイレや炊事などでちょっとテントから離れるときも施錠したりテント内の明かりをつけっぱなしにして出かけることにしています。

テントを破られたり施錠を壊されたりするようなことは無いと信じたいですが、そこまでの盗難であればキャンプ保険で助けてもらうことにします。

価格は4万円と結構高額なのですが、いろいろな条件を考えた結果この金額ならいいやと清水の舞台から飛び降りました(笑)

※追伸

新型コロナウイルスのせいですっかりキャンプから離れた生活をしていましたがやっと行くことができました。

グラベルバイクにバイクパッキングでテントなどを積み込み、夜は焚き火、夜空を見る時間を過ごせました。

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