まさかの自転車盗難に追跡デバイスとしてAirtagを取り付ける
先日自転車を買い換えました。グラベルロードバイクというタイプの自転車です。
すでにあちこち走り回って楽しく自転車ライフを送っております。
スポーツバイクは盗難なども多く、コンビニでちょっと買い物してる間に盗まれてた、なんて話をよくSNSでも見かけます。
高額な自転車だとそのまま転売されることは少なく、車体番号などで特定できないようなパーツに分解して部品をフリマアプリなどに出品されてしまうと二度と戻ってきません。
自転車から目を離さないのも大事ですが、万が一のときに探すことができるのがAppleがつくった「Airtag」というもの。
これはなくなっては困るカギやバッグ、ペット、自転車などに取り付けておくと世界中のiPhoneとBluetoothで繋がることで位置を特定してくれるので、追跡デバイスとして使用することができます。
こういう仕組みのものは昔からありましたが、同じデバイスを持ってる人同士がすれ違ったら、など使ってる人の母数が少ないと追跡もしようがなかったのにiPhoneを使うということで世界規模で追跡ができるようになりましたね。
4個入も売ってます。自転車やかばん、鍵などいろいろ付けたい方にはちょっと割安で買えます。
電池寿命はどうなの、と思う方もおられるかもしれませんが、Appleの公式サイトでは約1年はもちますよ、とのこと。切れる前にアプリで確認ができますが、切れる前に予備を買っておくといいかも。コイン型リチウム電池のCR2032 3V です。
2021年の5月に購入して2022年の年末に電池交換をオススメする通知が来たので交換しました。私の場合は1年半くらいは交換せず使えています。
さて、airtagとはiPhoneとBluetoothで接続することで「そのAirtagがどこにあるか」をAppleの純正アプリ「探す」で見つけてくれるものです。世界中のiPhoneの電波を使って所在地を明らかにしてくれるので失くしものを探すのにとても便利なのです。
たとえば私は自転車に取り付けてあるのですが、私が営業のために会社から出るとこんな通知を飛ばしてくれます。
「この持ち物は」の後ろには住所が入っています。自転車が自分から離れた場合こういう通知が来ます。
例えば喫茶店でコーヒーを飲んでいるときに自転車が盗まれて自分から遠ざかったときに通知がすぐ飛んでくるのと、いまある場所を教えてくれるので警察に連絡し追いかけることができます。
また、今探してるものがどこにあるかはアプリ「探す」を使うとこんなふうに地図で表示されます。
自転車の盗難には大きく2種類があります。ただの移動手段として盗むものと、自転車または自転車パーツの転売目的で盗むものです。
乗り捨てて放置されてしまうといつの間にか放置自転車として行政に処分されてしまったり、見つけるのを諦めて買った頃に「自転車が放置されてましたよ」と自転車が戻って来たり。
自転車自体が目的の場合は分解して部品を個人売買などで売られてしまったりするので一秒でも早く見つけるのが大事になります。
先日も高額なロードバイクが盗難にあい、日本中のSNSで拡散されたことで持ち主の元にもどりましたが、いろいろなパーツが交換されステッカーは外されていたことから盗んで自分のバイクとして乗るつもりだったのでしょう。こうなるとまず戻ってきません。
そんなことで自転車にAirtagを取り付けることにしたのですが、平べったく丸い形状から取り付け場所がなかなか見つからないのです。貼り付けたりぶら下げたりはAirtag自体ではできません。何か固定するためのパーツが必要になります。
今日はその解決のグッズを購入したのでそのお話です。自転車にAirtagを取り付けたい方はぜひご覧ください。
丸いAirtagはそのまま自転車へ取り付けるのが難しい
コインのように平べったいAirtagは穴が空いているわけでも磁石で張り付くわけでもなく、カバーやケースに入れて持ち歩いたりキーホルダーのようにぶら下げる方法が多いです。
最初私もこんなふうに自転車にぶら下げていました。
サドルの下、サドルレールのところにシリコン製のカバーに入れたものでぶら下げていました。
ぶら下げることはできたのですが横から丸見えなので「あ、Airtag付けてる」とちぎって捨てられたらなんの役にも立ちません。
盗難にあったときの追跡のことを考えると、Airtagは「隠れていて見つかりにくい場所」に取り付ける必要がありますね。
その取り付け場所が意外と見つからないのです。
Airtagを自転車にしっかり取り付けたい
通勤のリュックに入れたりお出かけ用バッグにいれたりいろいろやってみたのですが、出かける度に装着するバッグが違うとAirtagを入れ替えなくてはいけません。
ついにはバッグに入れ忘れてしまい、外出先でスマホから探したら自宅が表示される始末(笑)付けたり外したりするのではなく、自転車のどこかにとりつけたままがよいとわかりました。
ただし自転車はガタガタの道などを通るときもあるので、両面テープなどで取り付けるものは知らない間に取れてしまう可能性があります。もちろん落としても見つけることはできるのですが。
そのためのツールはないものかと探したところ、Amazonでそれ専用のものを見つけたので購入してみました。
取り付ける位置によっていろいろな種類のものがあるのでまとめて紹介してみましょう。
サドルの下に取り付けるタイプ
これは通勤や通学用の自転車、子供用の自転車などどれにでも使えそうなタイプ。
サドルの下のちょっとしたスペースに固定することができます。
実際に購入してみました。これは結束バンドで固定するようになっています。
さっそくairtagを入れてみました。ぴったりはまります。airtagを入れたあとはネジがついているフタをくるくると回して締めます。
ネジの精度がしっかりしてたのでギュッと締めると簡単には外れません。
さて、サドルに固定してみました。ぱっと見たらどこにあるかわからないですよね!指で指したここにつけてあります。
サドルを前後に動かすためのレールに固定しています。
その後いくつか商品が出ています。
マウスやキーボードなどガジェットが得意なエレコムさんからハンドルに装着できるタイプが発売されました。これはAmazonだけではなく楽天やヤフーショッピングなどでも購入可能です。
ボトルケージ穴に固定できるケース
ロードバイクやクロスバイクなどはフレームにネジ穴がつけてあって、ドリンクホルダーを固定することができるようになっています。その部分に固定できるタイプもあります。
私が購入したタイプのものは在庫切れになってしまいましたが、大体にた形状のものが多いです。
パーツは二分割になっていて、パカッと開けるとAirtagを入れるスペースがあります。上下の穴でボトルケージ用の台座に固定するのです。
さっそく凹みにAirtagを入れてみました。ちょうどよいサイズです。
きちんと採寸されているのでしょう、ピッタリ収まります。Airtagを入れる反対側の丸い部分にはクッションになる素材が貼り付けられているのでカチカチ音がでたりもしません。中にエアタグを入れたら挟み込んで完成です。
この状態でボトルケージとフレームの間に入れたり空いているところにビス止めしたりするわけですが、私も空いているところに固定しておきました。
実際に自転車に取り付けてみました。私の自転車はこんなところにもネジ穴があるので見つけられにくそうで良いです。Airtag自体が防水加工されているのでケース内に水が入ろうが全然構わないのです。
お値段は1800円と若干高いなと思いましたが満足な商品でした。
ドイツ製!リクセンカウルから安心のアタッチメントが出た!
リクセンカウル(RIXEN&KAUL)はドイツの自転車アクセサリーブランドで、自転車に取り付けるバッグや取り付けのためのアダプターなどを製造しています。
重量のあるバッグなどを自転車に取り付けてもびくともしないアダプターなどは抜群の安心感。ヨーロッパの自転車好きな方は国を超えて自転車に乗り何泊も旅行するようなこともあります。いちいち自転車パーツが壊れていたら安心して自転車に乗れませんから。
形状はよくある「上下で挟み込んでネジで固定する」タイプです。そしてさらにさすがだなと思うのが…
ネジが普通の六角ネジではなく、特別な形状のレンチではないと開けられないこと。
もし自転車が盗まれてもこれなら簡単にAirtagを取り出すことができません。追跡する時間をしっかり確保できそうですね。
盗まれないための自衛も大事です!
これは余談ですが、自転車につける鍵、どうしてますか?おすすめは「地球ロック」という地面や柱など地球とつなぐことです。
これはクリプトナイトという世界的にも強度が強いとされているU字ロックとワイヤーのセット。これで柱やフェンスなど頑丈に固定されているものに縛り付けてしまいます。
コンビニなどでさっと戻ってくるならこのくらいのワイヤー鍵でも良いかと思います。私もこれを愛用しています。番号を自分で決められること、軽量なので持ち運びも楽です。
複数鍵をつける、盗もうとすると目立つ場所に置く、防犯アラームとセットするなど方法はいろいろありますよ。一番大事なのは盗もうとする人が「この自転車を盗むのはめんどくさいな」と思わせることです。
追跡グッズとしてAirtagはどうなのか
Airtagを取り付けてから幸いなことに盗難などにあっていないのですが、実際取り付けてみてどうなのかを書いてみます。
私は自転車を通勤にも使っていて、一般社員の自転車置き場にではなく社内の倉庫に置かせてもらっているのですが、広大な敷地なので入ろうと思えばどこからか侵入することが可能だったりします。
出張で数日自転車を置きっぱなしにして社用車で出かけてしまうこともあり、自転車を置きっぱなしで数日過ごすこともあります。
そういうときにふと「僕の自転車は元気だろうか」とAirtagで探してみたりすることも。
きちんと会社の地図と場所が表示されますし、誰かのiPhoneが近くを通ったときに位置と時間を特定してくれるので「最終○時にそこにあった」というのを確認することができます。
取り付けようか迷っている方、自転車の盗難防止グッズが高いなと思っている方にはAirtagは良いのではないかと思っています。
コメント
iPhoneを持った他人に盗まれた場合、AirTagが鳴ってしまうのでは無いでしょうか?
Appleのせつめいには、他人に追跡のために勝手にカバンに入れられた場合、音がなって知らせるとありました。
自転車を盗んだ犯人がiPhneを持っていた場合、音が出て、何処につけていてもバレてしまうのでは?と心配ですが如何でしょうか?
Shidoさん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、盗んだ人がiPhoneを持っていた場合Airtagは鳴ります。
自転車に取り付けるAirtagは盗まれて何時間も経ってから追いかけるというよりも、盗まれてすぐの状態を感知するのに使うという考え方です。
自転車が自分から離れた場合に通知がきたり、いまの所在場所を確認することができれば「盗難にあっていないか確認できる」でしょう。