時間切れとの戦い、ステーキ、夜景そしてサラダパンの旅
2019年9月15日と16日の連休を利用して滋賀県長浜市余呉町にあるウッディパル余呉キャンプ場にソロキャンプへ行ってきました。
自転車で行き、テントを設営し料理を作り泊まり、また戻ってくるという一泊二日の旅日記です。
どうぞお付き合いください。
11:00 出発
日曜日の朝はテニスのレッスンがあるのでいつもどおり参加。日曜日はテニスがないと始まらないのです(笑)
1時間ほど楽しくレッスンをした後、家に戻ってきてシャワーを浴びたら菓子パンだけ口に放り込んで家を出ます。出発出来たのは11時。
私が住む滋賀県守山市から長浜市余呉町まではざっくり70kmほど、途中ちょっと寄り道をしたりするので往復で150kmくらいです。
まずは北上して安土城跡がある近江八幡市へ。そこから西に向かい琵琶湖に出て湖岸の道をひたすら走っていくイメージ。風はゆるやかに北西から吹いているので若干向かい風ですが、自転車の車重があるのと湖岸は防風林があったりもするので快調に走っていきます。
ちょっと休憩で立ち止まった彦根市あたりでパチリ。タイヤの太いマウンテンバイクの前後に荷物をつけてなんだか「旅人」感があります(笑)この写真、前輪を電柱で固定させているのですがそれをしないとバッタリと倒れてしまうのです。荷物多すぎ、夢詰め込みすぎ(笑)
家を出たのが11時、キャンプ場の受付が17時30分とのことだったので、余裕で間に合うだろうと思っていました。
途中でしばしば休憩したり琵琶湖を眺めたり、すれ違う自転車乗りの人に手を振ってみたり。以前はロードバイクで走っていたのでスピードももっと速かったし路面の凹凸にシビアに走っていたのですが、今はタイヤも太く安定感がすごくあるのでちょっとした段差などは吸収してくれるので本当に快適に走れました。
先日行った彦根の南三ツ谷公園までが約30km、軽く倍以上あります。
14:00 余裕
公園を過ぎてしばらく走ったところでコンビニがあるので休憩、スマホで残りの距離を見てみました。その時14時過ぎで残り30km。時速20キロで走れば1時間半で到着できます。食料を購入しないといけないので、その時間を足しても16時位には到着できる・・・はずでした。
残り31キロメートルで137m登るだけだから余裕だろうな。その時はそんな感情しかなかったのですが・・・。
15:00 キャンプ食材購入
買い物をしたのは長浜市に入ってのこり20kmほどになってから。あと20kmなら1時間ちょっとだから氷も溶けないだろうと。湖岸道路から離れて残りは国道をひたすら走っていきます。
ところが。
ここから少しづつ坂が増えてきます。琵琶湖から離れると周りは山だらけ、川も土手がとても高く作られていて(治水対策)、川を超える時は坂を登り橋を渡り坂を下ります。これを繰り返されているとどんどん体力を消耗していきます。
そんなある上り坂で必死にペダルを漕いでいく私をバイクの集団が追い抜いていきます。大きなバイク、ダンディーな人たちが何台も連なって。
その人達が私を追い抜きざまに次々に左手をハンドルから離し親指を立てて「サムズアップ」してくれたんですよ。「よい旅を」「頑張って」の意味で自転車を追い抜きざまに合図してくれることが多いのですが、この景色は本当に壮観でした。ハンドルを握るのに必死で頭を下げることしか出来なかった私ですが、もし見てくれてたらお礼を言いたい。「あの時は本当にありがとう元気出ました!」
そんな応援にも励まされつつ、残り10kmほどまで来て時計をみたら16時。目の前には山と道路そして坂。最後は歩いて自転車を押すこと数百メートル(最後は本当に坂がきついのです)、やっとウッディパル余呉キャンプ場に到着。
結局到着したのは17時を少し過ぎたくらい。あと30分遅かったらどこかで野宿することになってました。危なかった。
テント張り、そして夕飯
このキャンプ場はフリーサイトと予約スペースとに分かれていて、私が行ったのはフリーサイト。場所の指定はできず早いもの勝ちでいい場所に思い思いにテントを設営していきます。
ちなみにキャンプ料金は1人500円、タープを張っても同じ値段です。シャワーが300円、薪が500円と本当に安くてのんびりすることができます。
私が着いたのが遅かったので平地で芝生の所はぜんぜんなく、仕方なく草がすこし茂った小石混じりのところに。
写真は翌日の朝撤収時に撮影したのですが、左側に小さな風除けに小屋、テントの右側にはタープを伸ばしてあります。奥側を密閉して手前に蚊取り線香を炊きタープ内では虫が来ないように配慮したつもり。
今回はおかげで蚊に刺されずにすみました。この時期にはヤブ蚊も必死なので危ないんですよね。
テントの設営が終わったらすっかりあたりは真っ暗。晩御飯を作る前にシャワーを浴びることにします。
車で来ていれば15分ほどで温泉があるようなのですが、あの激坂を自転車で降りようとはさすがに思えず、キャンプ場のシャワーをお借りすることに。タオルと着替えだけ持っていけばシャンプーやボディーソープは備え付けのものを使わせてもらえるので便利です。フロントに声を書けると木の札を渡してくれるのでそれを持ってシャワールームへ。最大3人まで一緒に使えます。
シャワーで自転車での汗をすっかり流した後は晩ごはんの用意。今日のメインディッシュはステーキです。メスティンでご飯を炊くのですが、今日は「コーンとベーコンの炊き込みご飯」にしました。思ったよりベーコンの味が出なかったので塩コショウを上からパラパラ。これは美味しかった!醤油より塩コショウで正解でした。
ソーセージを焼いて食べながらとりあえずビール。デーキャンプだとお酒はゆっくり飲めませんがテント泊ならではの楽しみですよね。
ご飯を蒸らしている間に焚き火をぼーっと眺めてみたり。
ご飯が出来たのでステーキを焼くことに。滋賀県には平和堂さんというスーパーがあるのですが、小さくて分厚いステーキが売ってました。1000円ちょっとでお得。
片面はすこし焼き目が強すぎましたがミディアムレアのお肉が出来ました。これ自分で言うのもなんですが本当に美味しかった!
お肉のボリュームのおかげでご飯は半分ほど食べ残してしまい、翌朝雑炊にして食べました。夜から朝にかけて涼しくなったとはいえ火を通さないのはちょっと怖かったので。
お腹もいっぱいになりザッと片付けてしまうと残されたのは焚き火と私。今日はこんなゲストを連れてきていました。
焚き火とウイスキー。買っておいた氷が溶け切らず半分くらい残っていたので一杯目はロックに。揺れる火を見ながら少しづつのむウイスキーはまた旨し。
二杯目はやかんでお湯を沸かしてお湯割りに。夕方の自転車の激走などの疲れが溶けていきます。慌ただしかったけど楽しかったなぁって。
心地よく酔いのまわった私はテントに入り、夜ふかしして楽しそうな子どもたちの声などを聞いているうちに眠くなり・・・就寝。
目が覚めたのは朝の4時でした。ちょっとトイレに行こうとテントを出て空を見上げると、月がかなり傾いていたので星空が広がっていました。実はこの日は満月から数日しかたっておらず、星空はちょっと月の明るさで見にくいだろうなと半分あきらめていたのです。目が覚めてよかった!
トイレから戻るとカメラと三脚をもって見渡せる場所に。
月が小さかったらもっと満天の星を眺めることが出来たはず。また来たいと思いました。
左側の小屋の屋根のところに影が出てるのがわかりますか?これが月の明かりでできた影。都会では月影とかわからないかもしれませんが、夜ならこのくらい見ることが出来るのです。
ミラーレスとはいえ三脚を含めると結構な重さになるので、自転車キャンプの時はいつも持ち出すか迷うのですが、今回も持ってきて良かったです。数枚写真を撮ったら満足してまた寝てしまいました(笑)
翌朝6時30分起床
すっかり明るくなったので目が覚めてテントから出ると、すでに周りのファミキャン(ファミリーキャンプ)組は朝ごはんの用意をしていました。薪で火を起こしてソーセージを焼いたりしています。
私はとりあえず昨日の残りを雑炊にしようとガスバーナーで火を起こして水を足しコトコト。
味付けはスープとして持ってきていたコンソメスープの素を一袋。ちょうどいい味になって美味しかったです。ベーコンからもいい出汁が出ました。
テントを撤収したら自宅に戻るだけなのですが、どうせならゆっくり帰ろうとテントの撤収を始めます。忘れ物がないように、ゴミなどを残すことがないように。
撤収が完了し、自転車に荷物を詰め込み終わったのが9時少し前。来るときの激坂は激下り坂として慎重な自転車の運転が求められるところ。新しい自転車はディスクブレーキなのでしっかり速度をコントロールすることができ、無事に山を降りてくることが出来ました。
余呉から山を降りてきたら木之本(きのもと)です。木之本といえば有名なパンがあるのをご存知ですか?「サラダパン」といいます。コッペパンの中にマヨネーズであえたお漬物が入っているミステリアス?な食べ物なのですが、滋賀県に住んで35年ほど経ちますが食べたことがなかったんですよ。
せっかくなのでサラダパンを食べてから帰ろうとスマホでナビを開始すると5分ほどでつるやさん本店に到着することができました。
滋賀県民、はじめてサラダパンを食し帰宅への道
到着したのは9時10分ごろ。パンが9時半には焼けるとのことだったのでお店の前でしばらく待つことに。
お店の前には数人の先客が。みんなサラダパンを買いに遠くから来られてました。買うときも10本くらい一気に買うんですよね。お土産用なのでしょうか。
私も1本購入し、自転車のところで食べました。ブラックのコーヒーで正解でした(お茶では食べにくいですね笑)
これを食べ終わったら自宅に向かって走るだけ。
帰り道は風も横風か追い風で走りやすくあっという間に長浜から彦根、彦根から近江八幡へ。コンビニなどで水分を補給しながら無事帰ってくることができました。
到着したのは15時過ぎ、かなりのんびりした帰路でしたが景色を見たり自転車の調整をしながらだったので疲れもあまり残らず楽しい旅になりました。
自転車のパッキングについて
今回、新しい自転車を購入し初めてのパッキングになりました。前後に荷物を積むためのキャリアが標準でついているマウンテンバイクです。
前輪の上にあるキャリアにiPadやカメラ、財布などの貴重品を入れたリュックをゴムバンドで止めてあります。
後ろのキャリアの左右にはORTLIEBのパニアバッグを2つ。キャリアの上にはテントとスリーピングマット、三脚などを縛り付けてあります。
ざっくり20kgくらいある装備を積んで走ったわけですが、停止時はさすがに重さを感じますが走り始めてしまうと太いタイヤのおかげで安定感はすごく良かったです。
今、マウンテンバイクは昔ながらの26インチから29erと呼ばれる大口径車、そこからそれらの間くらいになる27.5インチ、安定感を求める27.5+(ニーナナゴプラス)へと広がっています。このバイクは27.5+ですがおすすめする理由も納得の安定感とロングライド性能。楽しい旅を過ごすことができました。
この自転車のレビュー等々についてはまた違う記事で。
旅の最後に
楽しい旅になりました。新しい自転車にたくさんの荷物を積んで片道70kmとはいえ遠くまで出かけて違う景色を楽しむことができました。もしかすると今年最後のソロキャンプのテント泊かもしれませんが満点の星を眺めたりおいしいお肉を食べられたりと大満足な旅行をすることができました。
こんな経験を積みながらもっと楽しいソロキャンプをやっていきたいなと思っています。
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