20分の山歩きのあとに広がる天空の茶畑の絶景は一見の価値あり
梅雨前にいろいろ行ってみたい管理人です。
以前SNSで岐阜にマチュピチュのような絶景がある、という話を聞き一度行ってみたいなぁと思っていました。ルート検索をするとざっくり片道で90kmほど、往復しても200kmで収まりそうなんですがなんせ山の中。
グラベルロードに乗ってる時はちょっと厳しいなと思っていた距離もルーベに乗り換えてからはかなり楽に往復できるようになったので朝早く出かけてみることにしました。季節は6月の梅雨前、気温も高くなりすぎず雨さえ降られなければライドにはちょうどいい気候です。
いつもどおり滋賀県守山市の自宅から出発です。
05:00 守山市を出発
私が住んでいる滋賀県守山市は中山道の宿場町。守山宿と呼ばれたところ。
中山道は京都の三条大橋をスタートして滋賀‐岐阜‐長野‐群馬‐埼玉と通って東京の日本橋に届く69次の道。守山宿は大津‐草津‐守山と三番目の宿になります。
急がない旅なら中山道をきっちりトレースして走るのですが、8号線を渡ったり戻ったり意外とくねくねしているので今回は愛知川宿までは国道8号線を使って一気に北上します。
1時間少々休憩なしで走ってきた所で豊郷町、ちょっとトイレ休憩をします。
ここに公衆トイレがあります。旧中山道で宇曽川を越えて少し行ったあたり。ここに気づかず走ってしまっても無賃橋を越えた高宮宿あたりでも公衆トイレはありますので大丈夫です。
高宮宿から鳥居本宿へはちょっとした山越え。一瞬だけ8号線を走りますが信号なしの右折なので車に気をつけて。
この部分から再び旧中山道なのですが、道が二手に分かれています。ここは右側の道を行きましょう。左を選ぶといかにも古道がありますが…こんなふうに江戸時代の旅を満喫することになります。
このまま進むこともできますが数百メートル先で舗装路に繋がりますので!
以前ここを通った時は予想外の雨でお尻までビショビショになった記憶が。今回はいい天気で気温も20℃そこそこ、調子良く走っていきます。
あっという間に醒ヶ井まで。
07:30 醒ヶ井宿
朝の7時半ですもの、お店は全然開いていません。ここにも公衆トイレがありますのでゆっくり休憩するのもOKです。
醒ヶ井は水がキレイなところで上流には養鱒場があったりします。そして梅花藻でも有名なところ。梅花藻は水の中で小さい花をつける花で7月からが見どころですが…
咲いてました!昼間になると観光客でいっぱいになるので誰も写っていない写真はなかなか撮れませんがこの時間なら!
醒ヶ井を過ぎると滋賀県と岐阜県の県境近くまで来ている感じです。先日のライドでも通りましたが柏原宿と今須宿の間にある県境を通過。
関が原を通過したあたりから中山道から一旦離れて関ヶ原バイパスの横を並走していきます。道も広くて走りやすい!垂井町に入りトンネルを使って池田町に入ります。
昔は垂井町から池田町への道はすれ違うのも難しいくらいの細い道だったらしいのですが、2010年に完成した梅谷片山トンネルができて一気に走りやすくなったのだとか!
池田町側に抜けてきてから写真を撮りましたが、車道と別に一段高い場所に歩道が作ってあるので自転車でも安心して走ることができます。もちろんライトは点灯させてゆっくりと。
2箇所ほど車道のエスケープゾーンに合わせて歩道も曲がっています。ひたすら真っすぐではありませんので気をつけて下さい。
08:45 道の駅池田温泉
梅谷片山トンネルを抜けたらすぐの交差点に道の駅池田温泉があります。
駐車場も広くキレイなトイレもあり休憩にピッタリ。足湯もあるのですが来た時間が早すぎてお店が開いてない…トイレと大きな地図を眺めてから池田町を走り始めます。
揖斐川を見下ろすような感じで池田ふれあい街道を走っていきます。有名な大津谷公園キャンプ場や山桜で有名な霞間ヶ渓(かまがたに)など見どころが続きます。池田町だけをのんびり楽しむライドっていうのも良いかもしれません!!!
水が多く流れていて緑が多く家族連れやハイキングの方、アップダウンが多いのでロードバイクの方もたくさん見かけました。徒歩の方も多いのでよそ見運転は厳禁です!
揖斐川の支流、粕川を遡っていったところに天空の茶畑はあります。
この場所に公衆トイレがあり、北にちょっと上がったところにコンビニがあります。ここからはしばらく休憩補給ポイントがありませんので早めにボトルは給水しておきましょう。
粕川を上りながら絶景を楽しんでいくこと約7km、約300mアップで天空の茶畑です。池田町のレンタサイクルが電動サイクルなので登ってきておられる方も。車を停められる遊歩道入口にバイクラックもありますし売店のお兄さんが親切に地図などをくださったり。
坂を登りきったら駐車場スペースです。自販機はありませんがトイレはお借りできます。
赤い◯を付けたところぐらいまで登ると絶景ポイントです。売店のお兄さんから説明を受けたときに「えぇ…行けるところまで頑張ります」と気弱な返事をする私。
地図をくれました。わかりやすい!
私はSPDシューズだったので大丈夫でしたが、SPD‐SLの方では無理だと思います。登るのは大丈夫かもしれませんが下りでおそらく転ぶことになります。邪魔かもしれませんが登山靴とはいいませんがしっかり足をホールドできるスニーカーは用意していくほうがいいです。杖は無料で貸してくださるようです。
現在地、というのが自転車や車を停められるところ、SPDシューズの私はAコースを選びました。Bコースは本当に急なので登山靴の方なら大丈夫かも、というくらい。
登り始めて15分くらいで絶景ポイントに到着です。
10:20 天空の茶畑到着
まさかの山歩きを経て岐阜のマチュピチュこと天空の茶畑の絶景ポイントに到着。
こっちが本物のマチュピチュ。
うん、まずます似てます。ずっと山を登り続けてきて「なんでこんな場所に茶畑を作ったのか」本当に問い詰めたい(笑)
少し降りたところのB地点のほうが迫力はあるかも!
登りはまだしも、下りがSPDシューズだとちょっと怖かった。でも登らないで帰ってきたらあとで後悔しそうな気がして!ロードバイクで来られてた方は売店で休憩して降りていかれてました。売店の見える位置にバイクラックがあるので鍵をしっかり掛けておいたら多少の時間置いておいても大丈夫そうですよ。
売店には天空の茶畑で採れたお茶が売っています。せっかくなのでお土産に500円で新茶を購入。さて、もと来た道を戻って道の駅まで帰ります。途中に往路で見かけた湧き水の前を通ったのですがたくさんの方が車を停めていたので今回はスルー。
コーヒーを淹れるとおいしい、等のレビューがありますね。ライド中は基本的に生水は口にしないので持ち帰るときだけはボトルに入れますがここからは無理ですね(笑)
11:30 道の駅池田温泉ふたたび。
無事山を降りてきました。アップダウンがホント気持ちいい道です。ただ、登山でかなり足に来てしまったので一瞬計画していた「国見峠越え」はやめました。14km700mアップする体力は残ってなかった…
再び訪れた道の駅は大盛況!今度は来場者が多すぎて居場所に困る始末。トイレ休憩して足湯だけちょっとだけ堪能。本当に温泉のお湯でヌルヌルしてて疲れた足に効く!
タオルは足湯の横に自販機で100円で売ってますが、私は事前準備のお陰で水泳のセームを持参してました。水をよく吸うし便利なやつです。
さて、ここからどうしようか。
トンネルを戻るのはなんかもったいないので、垂井町に進んで良さそうな場所があったらご飯を食べようと南に下がることに。降りてきたら旧中山道にぶつかり関ヶ原方面に。実は結構あるあるなんですが、旧道って横にバイパスや県道ができてしまった関係でレストランなどのお店が少なかったりします。
それでした。結局関ヶ原まで戻ってきてしまう。関ヶ原まで来たなら以前行ったお店に行こうともう一踏ん張り。
13:00 遅めのランチ
そのお店は関ヶ原のウォーランドの近くにあります。ウォーランドを知らないとは?
戦国時代のテーマーパークです。以前電車旅行のときに行きましたがなかなかシュールな?戦国時代のハリボテなどがあって楽しかった記憶が。ランチに行ったお店はウォーランドの真向かいにある「sekigahara花伊吹」さん。
お土産などがたくさん売ってある奥にレストランがあります。食券制なのに食券売り場が見つからず、店員さんに聞くとインフォメーションで売ってます、という不思議な仕組みのレストラン。
以前ここで食べた時は近江牛のすき焼きを食べたんですが、近江牛のお寿司などもついてきて美味しかった記憶が。今回は違うものを食べようと…カレーにしました。お値段かなり高め、2200円もするカレーってさすが観光地値段だな!!と悪態をつきかけましたが空腹にはかえられず。もうお腹が空いて別のお店を探す気力も体力もありません。
カレーを頼んだはずなのになかなか出てこず、「カレーってご飯にカレーをかけるだけの食べ物だぞ!」などいろいろ考えます(笑)で、出てきたらなるほどと。
牛、さばいてたんですね(違います)ローストビーフをご飯の上でお花のようにしてあって、目の前でカレールーをかけてくださいました。にんにくはいりませんと食券売り場の方に言ったのでニンニク入りの方とは違う見た目になってるのかも。
ローストビーフを崩しながらご飯とカレーと混ぜて食べるとめっちゃおいしい。牛骨のスープ?が飲み放題だったので塩分補給もたっぷりできました。満腹満腹!
食後にスマホを眺めていると自宅までは向かい風がずっと続きそう。関ヶ原から長浜に向かって琵琶湖沿いを南下して帰ろうかとも思ったのですが、湖岸に出ると風をもろに受けそうなので内陸部?を走って帰ることに。
ほぼもと来たルートを戻り、彦根あたりから朝鮮人街道へ。この道は中山道が野洲の小篠原から分岐して琵琶湖に近い側を通って近江八幡や彦根を経由して再び中山道につながる道。むかし朝鮮通信使が江戸に行くときにこの道を通ったことから名付けられたのだとか。
彦根あたりでちょっと休憩。ここまで帰ってくるともうナビはいりません。
朝鮮人街道は生活道路なので車の渋滞に巻き込まれることがしばしば。やはりそのまま旧中山道を帰ったほうがはやかったかもしれない。足がもう少し元気なら向かい風を我慢して湖岸を走ったところなんですが。
帰宅したのは17時過ぎでした。
Stravaデータその他
Stravaのデータはこちら。
180kmで1400mアップと先週のライドよりは短かったんですが往復40分の山登りが効きました。
Reliveはこちら。
旧街道っていうのは地形を上手に利用しているなと感心します。現代はトンネル工法が確立しているので渋滞なども考えて道路が作られていきますね。
ビワイチルートのように自転車ライドにも便利なように道路も作ってもらえると更に良いのですが…山に行くとどうしても道は細くなり、車同士のすれ違いが困難だったり。
北は福井、東は岐阜、南は三重や奈良、西は京都大阪というアクセスの良さを活かして滋賀県からまたいろいろ出かけてみたいと思います。次は三重の伊賀イチとか興味あるなー。
ツール、補給食などなど
今回のライドで便利だったものをいくつか。
一つはdeuterのトップチューブバッグ、エナジーバッグ。
これがモバイルバッテリーとケーブルをいれるのにちょうどいいサイズ。これより大きいサイズだとダンシングしたときに膝に当たるんですが、これなら当たらずに走れます。
防水性はないので雨が降る場合はジップロックなどの防水が必須。
補給食として優秀だったのは「くるみ」。
今回は150gを炒って塩を足してジップロックに入れて持っていきましたが、これで1000kcal。カロリーメイトなどに比べると口の水分を持っていかれないし高カロリー高脂質高タンパク。信号待ちなどでパクパクつまめるしエナジーバーのように手が汚れないしゴミが出ないのでおすすめ!
タイヤはAGILEST DURO 28c。今回も安定の働き。
最後に
梅雨前のロングライドは楽しく走れました。5時前の日の出から19時頃の日没までなら夜ライドのような危険も少ないし夏前なので朝夕はまだまだ涼しい。日の出日没ライドなら200kmくらいが私にはちょうどいい距離なのかもしれません。
またいろいろ考えてどこかに出かけてみます!
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