がれきとつづら折り、そして絶景のヒルクライム
滋賀県から福井県に行く道はいろいろありますが、今回はおにゅう峠を超えるルートを走ってみることにしました。滋賀県側は高島市朽木小入谷から、福井県側は小浜市に降りる感じになります。
地図でいうとこんな場所。
標高は約800mほど、峠まで行くと小浜の海まで見渡せ、秋には雲海も見えるとか。
真夏は暑いだろうし冬はかなり冷え込むので行くなら春と夏の間頃がいいだろうと思っていたので2023年GWに登ることに。
自転車紹介
今回の自転車はこんな感じ、ちなみにリュックは背負わない主義です。
道路がかなり荒れている、という話があったのでチェーンカッターや予備チューブなども入れたやや重装備。今回はそのまま峠に到着したら小浜側にダウンヒルして海の方まで走ってみるつもりでした。
自転車:Fuji Jari1.3 2021
タイヤ:Panaracer AGILEST 30c TLR
ホイール:FULCRUM RACING5DB
サドルバッグはORTLIEBのシートパック16.5リットル。これは小さいときは8リットルまで小さくできるのでかなり便利。家を出るときは9℃、一番気温が上がったときは23℃まで上がったのでウインドブレーカーからジレまで脱いだものをどんどん放り込める魔法のバッグ。
6:45 スタート
5時30分に起きたはずなのに朝食をとり持っていくつもりのなかったミラーレスを背負ったりしてるあいだに出発したのは7時前。
滋賀県守山市の自宅を出てまずは琵琶湖大橋を目指します。琵琶湖大橋を渡る前に財布が落ちてるのに気づき交番へ。時間ロスとはいえやっぱり困ってる人がいると思うとね。
琵琶湖大橋を渡ったらひたすら西に進みゆるゆると150mほど登って県道367号線、いわゆる鯖街道へ。以前に比べると道路も綺麗になったし走りやすくなりました。
補給食を買うなら鯖街道に上る前に。このセブンイレブンから小浜に降りるまでコンビニは1軒もありません。
京都から来られる方ならファミリーマートの大原三千院店が最後のコンビニではないかと。
補給食を買ったら再スタートです。
鯖街道に入ってから約13km、約200mのアップと200mのダウンで麻生古屋梅の木線に左折します。
ちゃんと案内が出てるので間違えないと思います。大丈夫。
↑高島(たかしま) 28km
←生杉(おいすぎ)17km
←久多(くた)7km と書いてあります。
さて、先程も書いたように補給がなかなかありません。私が走ったときに見つけた限りではこの交差点手前にある自販機以降、小浜市に降りるまで自販機がまったくありません。かならずボトルの中はしっかり補充しておきましょう。
今回の私のライドではドリンク2本体制で、一本はスポーツドリンクを順次補充、もう一本は水道水をいれてあります。
落車したときの傷の洗浄に使えますし暑くなれば頭からかぶれるし、もちろんドリンクとして飲むこともできます。
ちなみに公衆トイレは左折するところの2kmほど前、比良山の登山口のところにあります。バス停があるので見つけやすいかも。
一応地図を貼っておきますね。きちんと水洗トイレですしきちんと掃除もしてありました。
このトイレの手前にも自販機がありますのでここでかならず水分の補給を終わらせておきましょう。必ずですよ!!
8:50 鯖街道から峠入り口へ
さて、左折すると一気に山に入っていきます。
こんな感じの川伝いに進んでいきます。道路は一部陥没してたり岩が転がってたり。
ロードバイクで行くなら注意が必要です。岩がゴツゴツしているので踏んでサイドカットしたら一撃で終わりです。
急ぐ旅ではありませんので道路状況を確認しながらゆるゆると走っていきます。
左折してから約18kmはほぼ平坦、逆に若干の下りで最後の公衆トイレのある 山村都市交流館 源流の駅「山帰来」まで進みます。
ここは常駐でスタッフの方がおられるわけではなく、おられるときのみ食事や飲み物の提供があるようです。
私が行ったときには誰もいなくてお店の前にある公衆トイレだけお借りしました。
さて、ここからは本格的な登りが7km、約390mのアップです。
10:00 ヒルクライムからおにゅう峠到着
距離にすればたった7km、400m登るだけと考えたら気は楽なんですが…
7kmのうち最初の2kmくらいはゆるゆるとした登り、そこからはどんどんきつくなっていきます。今日の目標は「足を着かずにおにゅう峠まで行く」だったのでひたすら軽めのギヤで上がっていきますが…きつい。
高いところに登っていくとどんどん景色が良くなるのでキョロキョロしたいのですが、落石多いし油断禁物。春のせいかヘビも散歩してるし、もし踏んだらスネークバイト…(そのくらいはシーラントで埋まりますね)。
登って登って登って…お二人ほどロードバイクの方に抜かれましたがロードの方も結構きつそうでした(笑)平坦がほぼなく、ひたすら登るだけなので立ち止まらないと休憩ポイントがほぼほぼないんですよね。
そして登り始めから45分、ついにおにゅう峠に到着です。
小浜の方に目をやると遠くに日本海が見えるし、南を眺めると滋賀県の登ってきた山々が。
振り返らずひたすら登ってきて良かった。山を登るのはしんどいけど、山を登らないと見られない景色がある!小屋の左側に小さく自分の自転車が(笑)
山肌をすこし登るとさらに景色が良くなる。ああこの景色おにゅう峠登った人の写真で見たことある!こうやって撮ってたのか!!
おにゅう峠の石碑の前はドライブで来た人、バイクで来た人などで入れ代わり立ち代わり写真撮影。
しばらく順番待ちしてウロウロしてた間にやっとポジション空いたのでいまだっ!と!
正直なところ、坂は苦手ですがこういう景色があるから登れます。カメラ持ってきて良かった!
さて、どんどん人も上がってくるので降りることにします。滋賀県側に戻る人もいますが私はこのまま福井県側、小浜のほうに下りていきます。
落石が多くいたるところから水が流れていたりしてヒルクライムよりもダウンヒルのほうが危険です。つづら折りの下りはスピードが出やすく、落石がくだけて砂利のように堆積しているところもあって滑りやすい。
石や木を踏まないように、サイドカットや枝の巻き込みに注意しながら下りていきます。スピードよりも安全第一。
さっき登ってきた山がまさに分水嶺で、滋賀側に福井県側に。川沿いに下りてくると少しづつ川幅が広がってきました。
こんな大きい壁画があったり(真ん中あたりに小さく私の自転車)
ひたすら下ることに飽きてきた頃、小浜市街が近づいてきました。
12:00 見つからない小浜ランチ~三方五湖
12時頃に小浜港に到着。
事前に小浜でランチを食べようといろいろ調べていたものの、回ったお店はどこもあふれるほどの行列で入れるところが見つからない。そりゃGWの中日ではそんなことにもなるよねと。
お弁当を買って公園で食べようと若狭フィッシャーマンズワーフに行き焼鯖寿司を買って食べました。
さて、食べ終わったら三方五湖の方へ海沿いを走っていきます。小浜では地元のお祭があったようで賑わってました。こういうお祭りをやっているのもコロナが落ち着いてならでは。ちょっと立ち寄って屋台なんて見たかったけど諦めましょう。
景色を眺めながら小浜から世久見までの海沿い約20kmを走っていきます。
福井県の海沿いの道は走りやすいです。
歩道の幅も結構広めにとってあるし、トンネルの中は1段高い歩道を走ることができます。一部水が滲み出ていて自転車が泥だらけになってしまいましたがこれはどこでもあることなので。
世久見漁港から海を離れてゆるい坂を登り終わると三方五湖、時間的に敦賀方面はきついなと思ったので三方五湖から熊川宿まで帰ってきたのが16時。かなり強い向かい風で時速10kmくらいになる始末、ここで結構時間を使ってしまいました…
16:00 熊川宿
人でごった返す道の駅は写真を撮るのが難しいなあ(笑)
写真を撮っておくと情報として時間を保存しておいてくれるので、こういうブログ記事などを書くのに便利なのです。
ここからもう一踏ん張り山越えがあるのでパンを買い炭水化物を補給、めったに飲まない珈琲牛乳で糖分の補給もしておきます。ここでしっかり補給しておかないと高島までのアップダウンで結構消耗してしまうんですよね。
山越えをすると道が2つ、鯖街道を戻っていくか高島まで降りて琵琶湖沿いを走っていくかです。以前のライドではここで鯖街道を通ったんですがひたすら続く登り坂にすっかり心と体を消耗してしまいフラフラで帰った記憶が。
今回は高島まで琵琶湖近くまで降りてバイパスでスピード重視で走ることにします。
道路はGWで結構混んでいましたがバイパスから161号線も割とスムーズに走ることができ、比良駅あたりでコカ・コーラで水分補給したくらいで自宅まで戻れました。
自宅に到着したのが19時30分くらい。ほぼ12時間くらいでもどってくることができました。
走行距離などのまとめ
Reliveの動画はこんな感じです。
山ばかり走ってるようですが、意外と平坦なところも多いです。特に帰り道の高島から自宅まではほぼほぼ平坦、車が空いているところではアベレージ30km/hくらいで走っています。
Stravaのデータではこんな感じ。
走行距離が200kmにちょっと足りない194kmほど、獲得標高は1780mと自己新記録です。
ライドの次の日にこの記事を書いていますが筋肉痛なども特になく、明日はまたどこかポタリングにでも行こうかなというくらい。
グラベルロードによくついている太いグラベルタイヤから30cのPanaracerのAGILEST TLRに変えたのと、ホイールを鉄下駄から軽量アルミのFulcrumのRACING5DBに変えたのも良かったのかもしれません。
携行品はもう少し減らすことができたかなとも思うのですが、万が一トラブルが合ったときのことを考えるとこのくらいあってもよかったのかなとか。もちろんパンクなどもなく使わず帰ってくることができました。
1日のライドでは時間的に余裕がなかったので今回は見送りましたが、次回は早めに三方五湖までいってうなぎを食べたあと敦賀半島を回る、というルートを走ってみたいと思っています。
コメント
初めまして。
大阪京阪沿線でJARI1.5(初代のフロントシングルsram→GRXDi2に換装)に乗っています。
FUJIのJARIに乗っておられる方に遭遇し嬉しいです。ひょんなことから京都市内のJARI1.3乗りの方とも知り合いました。諸情報参考にさせていただきます。よろしくお願いします。
名前はインスタとyoutubeチャンネルです。