夏の終わり、醒ヶ井の梅花藻を見たくなった
※この記事は他ブログに掲載していたのを転記してきたものです。
2017年のお盆休みはのこり3日。朝から出かけて夕方戻るくらいのスケジュールなら行ける距離は200kmまで。さてどうするか。
京都市内はきっと車が多くて渋滞で走るとストレス感じるだろうし、ビワイチするにはちょっと気温が高い。どうせだったら涼しい方向に走りたいなぁ、ということで滋賀県でも山のほうに走っていこうかなと考える。目的地はどこにしよう。
涼しくて川があったらいいな、あとはカメラ映えするとこ。そうだ、梅花藻を見に醒ヶ井にでかけよう。
梅花藻、しってますか?水の中に生える藻にカワイイ花が咲くんですよ。それが水に揺れてなんとも風情がある。滋賀県の北の方、米原の醒ヶ井というところに群生するところがあるのです。
ほら、こんなかわいい花が水の上に咲くのです。
我が家からざっとグーグルマップで経路を見ると山沿いを走って80キロくらい。帰りは琵琶湖に出て帰れば150キロ以内で収まりそうな気がします。
E-M5 Mark II持って行きたかったけどドイターのバックパック手に入らなかったので諦めて、コンデジのCOOLPIX S9500を腰のポケットに。
さて、翌朝いつも通り7時に起きて8時に出発。いってきます~
最初の目的地はあいとうマーガレットステーション
ロードバイクで遠出するときに楽しいのは「景色」と「食べ物」。とくに食べ物は大事な栄養補給である上に、走行で消費するカロリーを補うために結構食べても大丈夫。
水分補給も大事だし栄養補給も大事、足の休息も必要なので、僕の場合は「距離で20km、または1時間に1回」くらいのペースで小休憩をすることにしています。
自宅から野洲川にでて河川敷をひたすら走り国道8号線へ。車が多ければ道を変えようとも思ったんですが車が結構少なかったのでそのまま北上。
竜王(三井アウトレットがある)というところがおおよそ20km地点だったのでコンビニでお茶と栄養ゼリーを購入。ハンガーノック(極度の低血糖)に備えて栄養ゼリーは切らさないで走ることに。(結局1つ余ったので持ち帰りました)
小休憩ののち走り出して8号線から八風街道へ。
伊勢から八日市をむすぶ八風街道は平安時代から使われていたと言われる峠のある道です。これを走っていくと滋賀県でも東の方、山沿いに進むことが出来ます。八日市の市街を抜けたら307号線へ。いよいよ北に向かいます。
最初の目的地はあいとうマーガレットステーション。場所はこちらです。
ここのジェラートがめっちゃ美味しいのですよ。いや逆に、あいとうマーガレットステーションの前を通ってなんでこのジェラート食べないんだと聞きたいくらい。
ちなみに、このジェラートのお店は10時開店なのでご注意。
味は季節などによって種類がすごくあるので日替わり。券売機の前に「今日はこれとこれとこれ」っていう風に書いてあります。
僕が選んだのは「とうもろこし」粒が入っててめっちゃ風味がいいのです。
これで300円。ちょっと真夏だと食べ終わる前にポトポト落ちてしまいます。もったいねぇ。でもほんとに美味しいので近くに寄った方はぜひどうぞ。
こうやって美味しいものを食べ、綺麗な景色を見ながら自転車を漕ぐのがホント贅沢で素敵な時間。そして走り始めてしばらくすると遠く遠くに琵琶湖がチラリ。
そのまま307号線を北上し、次は多賀大社に向かいます。
多賀大社にお参り
多賀大社は御祭神がイザナギ・イザナミのお二人の神ということで延命長寿、厄除け、縁結びで沢山の人が訪れる大きな神社です。
あいとうマーガレットステーションから16キロくらい、山のアップダウンがあるので時間的にもちょうどいい場所にあるのです。
幾多の山を登り、降り、トンネルをくぐり、広い田んぼや木々の緑を眺めながら・・・
ホント癒される。
この頃足は絶好調で、もしかしたら羽はえちゃってんじゃね?くらいのレベル。さて、あっという間に多賀大社に到着。
着いたものの自転車を止めるところが見つからず、糸切り餅屋さんの店員さんに「自転車ってどこに止めるのがいいですか?」って質問。場所を教えてもらって自転車を止めたらお参りに。
転んだら恥ずかしいのでこのまぁるい橋は渡りませんでした(笑)
ぱっと見た感じでは大きな神社に見えないんですけど、入り口をくぐると目の前にはどーんと広がるお社に圧倒されます。とりあえずお参り。ホントは奥にもっと沢山のお社があるんだけどここだけ。
初詣もそうなんですけど、神社に来たときって何にも考えないんです。無心で手を合わせるだけ。「~できますように」とか「●●が欲しい」とかもなくって。
さて、多賀大社の周りにはお土産屋さんなどもいっぱい。ここでは最初から「糸切り餅」を食べるつもりだったのでお店に行って声を掛けます。
「すいません、今食べられるようなサイズのものはありますか?」って。
糸切り餅が2つ入りのパックをわざわざ商品をばらして作ってくれました。みんなホンマいい人でした。気持ちが嬉しい。2つ入りでたったの120円。
名前の通り、細く長いお餅を糸でシュッシュッと切るから「糸切餅」。中は餡なんですけど甘さ控えめなのでもっと食べれたな。
さて、ここまでくれば目的地の醒ヶ井まであと20キロ弱。めっちゃいいペース。
いざ醒ヶ井の梅花藻を探しに
少しアップダウンが激しくなるもののなんとか1時間弱走り続けてお昼頃に醒ヶ井に到着。
そう、醒ヶ井は昔から宿場町として栄えたところ。京都の三条大橋から東京の日本橋を結ぶ中山道には六十九次とよばれる宿場町があってそれぞれに栄えたそうです。
さて、京都の三条大橋を出発するとそのまま滋賀県(近江)に入るわけですが、
三条→大津→草津→守山→武佐→愛知川→高宮→鳥居本→番場→醒井という順番。今日自転車で結構近いルートを通ってるんですよね^^
さて、元気なうちに梅花藻探しに行きましょうかね。
綺麗な水を辿っていくと、岩の隙間から水が溢れ出ているところがありました。これが源流で、そこから流れ出た水が川となって流れていきます。水、めちゃくちゃ綺麗!
梅花藻っていうのはこんな感じ。水の中でゆらゆらしてる。
中にチラチラ白いのがあるの、見えるかなぁ。あれが梅花藻。だいたい水の中にあるんですけど、浅いところなどは水面からひょこっと浮かんでいて可愛い。
さて、梅花藻の可愛いにも飽きてきたので養鱒場のある川のほうに向かいます。醒井の養鱒場という名前のとおり「鱒」をいっぱい飼育してるところがあるんですが、釣り堀があったり食べることが出来たり。
川の上流にむかってひたすら駆け上がります(というほどきつくない)そうそう。琵琶湖って日本遺産だったんですね、知らなかった。
太かった川幅がだんだんと狭くなり、空気がだんだん涼しくなっていきます。これは気持ちいい。
ほら、ここまで細くなりました。このブログ管理人が意外とスポーツマンだというイメージアップになりましたでしょうか(笑)
養鱒場までたどり着いたんですけどね。食事するところいっぱいだし、自転車放置するの怖いのでそのまま降りてきちゃいました。あーあ。
醒ヶ井の駅前にある道の駅で食べ放題バイキング1500円に「鱒の寿司」が書かれてるのを発見したのでランチはバイキング!
※2023年現在、醒井の道の駅は閉鎖されています。
でも・・・鱒の寿司出てきたらあっというまに取られちゃうんだよね。結局鱒のお寿司は1つしか食べられなかったけど、いろんなもん食べれたからいいや!
カレー一杯とお皿二枚分のおかず、おいなりさん2個に鱒の寿司1個、食べ過ぎ!!まだ帰り道60キロ以上あるのに!!
とりあえずもと来た道を戻りつつ、ひこにゃんでも捕獲しようかと彦根城に立ち寄ることにしました。
いねえ。あいついねえ。決まった時間のときだけ出てきやがる!!ということで彦根城の周りを自転車でクルクル。そうだ思い出した。彦根城って近づけば近づくほど天守閣見えないんですよ木がボーボーで。
ということで彦根を脱出した私は膝の痛みに耐えながら無事帰宅したのでした。
旅のまとめ
自転車につけているサイクリングコンピューターとiPhoneに入れてあるSTRAVAに5キロ強のズレがあるものの、だいたい140kmくらいの旅。
道は走りやすいし高低差もそんなにきつくない。食べるものは美味しいしコンビニの数も多く水分補給などもしやすい。
さて今度はどこにいきましょうか。